ハリー・ポッターと賢者の石感想文

これ、あれじゃん、読書感想文じゃん。えー、学校の宿題以来やなそれ。

 

というわけで、先日USJに行った際、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターではちゃめちゃに楽しみまして。どうでもええけど中黒点多いなこれ。

お前みたいな非モテ非リアがなんでそんな陽の極みみたいな場所に行っとんねん?というめちゃくちゃ当然の疑問に対しては、オフ会ですとだけ返しておきます。

まぁそこに至る過程はさておき、とにかくウィザーディング以下略が楽しかった。はるか昔に読んだハリー・ポッターシリーズの描写が次々によみがえってくるし、視覚的にも狭い空間に工夫を凝らしてめちゃくちゃ広大な雰囲気を出しているし。ここを細かく語ると趣旨がバラけるのでこの辺で。本の感想を書いていくよ。

 

初めて賢者の石を読んだのは多分2000年とかですね。祖母にプレゼントされて読みました。その当時ハリーは自分よりお兄さんでしたから、11歳になったら自分のところにもホグワーツの入学許可証が来たらいいのになぁ、なんて思っていました。夢中になって読んだのはよく覚えていますし、何周もしたので大体内容も覚えていました。20年以上前の話なのにたいしたもんだな、我ながら。

 

で、今改めて読んだ感想ですが、ハグリッドがブラック家のシリウスっちゅう若者からバイクを借りるような作品ですから、どいつもこいつも伏線に見える。ヴォルデモートに殺された魔法使いの名家とか、そもそもどうやら魔法使いから名前をもらったっぽいヘドウィグの元ネタとか、スリザリンのはずやのにエラい好意的な描写が多かったパーバティ・パチルちゃんとか。なんか勝手に自分のなかでパーバティの好感度上がっております。これで特に意味のないキャラやったらそれはそれで萌える。

 

ハーマイオニーが以外と豆腐メンタルなもの気になった。妖精の魔法の授業後ロンの陰口というか悪態というかが聞こえただけで泣いてトイレに閉じこもるタイプかあの子?ってなった。それまでの描写がガリ勉でガミガミ屋で頭でっかちで融通の利かない…、みたいな面が強調されていたので、そのたった一言でハロウィーンパーティーにすら出てこないほど落ち込んじゃうのがなんか不思議だった。あと多分あの子見目麗しさは全然ないキャラ設定なんやと思うけど、どうしてもエマ・ワトソンが邪魔をする。美人すぎんねんあんた。ちなみに私はロリコンと罵られようと、秘密の部屋であぐらかいてポリジュース薬作っていた頃のエマ・ワトソンが一番かわいいと思っています。

 

あとハグリッドが思った以上にナチュラルにマグル差別主義者でびっくりした。なんか記憶の中のハグリッドは「マグルにもええ奴はおるし、魔法使いでもろくでなしはごまんとおる、そうだろうが?」とか言いそうやったのに、読む限り最初にハリーを迎えに来てくれたあたりでバンバンマグルやマグルの社会に悪態ついていてビビった。まぁ多分あれが魔法界の一般的な感覚なんやろな。だから穢れた血なんて差別が発生する。

 

これもあちこちで言うてる気がするけど、ロンがルーミーのディーン・トーマスと「サッカーとクィディッチはどっちが面白いか」の論争をするシーンがあって。ロンの主張としては選手が飛ばないボール1つの競技が面白いはずがないって趣旨なんですが、私はクィディッチはクソゲーだと思っているので、完璧にディーンの肩を持っています。クアッフルで10点刻みに何点取ろうがスニッチ取ったら150点加算即終了って、バスケットやってる隣で宝探しゲームして、見つけたチームに40点入って試合終了、みたいな話じゃないですか。競技として成り立っていないんですよね。ただまぁ、ひょっとしたら一流アスリートの飛行ぶりを見て楽しむタイプのスポーツって可能性はあるのかな?と。プロレスとかそっちに近い、迫力を楽しむタイプのスポーツ。イギリスの空飛ぶ箒プロレスだと思うと、魔法界のみんなが熱狂するのも一定理解できるような。

 

最後かな?ダーズリー家の皆さんの挙動に違和感があった。あの感じやと、そもそもまともじゃないイカれた妹の子なんか、急に玄関先に置かれても育てない気がする。公的な施設に放り込んで私たちは天地神明に誓って無関係です、ってやりそうやのに。百歩譲って育てたとして、頭のおかしなお仲間たちが「この子は魔法使いですのでうちの学校に通わせなさい」とか言い出したらどうぞ連れてけ二度と帰してもらわなくて結構、ってなりそうやのに。確か秘密の部屋だかアズカバンの囚人だかにそんな描写があったはずなんですよね。冬休みかなんかのタイミングでダーズリー家から手紙が来ていて、夏休み期間も学校におられへんかどうか交渉しろと書かれていた、みたいなシーンが。

なのにそんなダーズリー夫妻が手紙の波状攻撃とか徹底的ストーキングとかのヤバすぎる攻勢にあっても頑としてハリーを連れて行かせまいとしたのが本当に不思議。厄介払いくらいにしか思わへんやろあんたら。

というわけで私の推理としては、あの世界は血縁にすごく大きな意味があって、たとえ叔母と甥とはいえ血縁のある者との関係性を介したまじない(呪い?)はめちゃくちゃ強力になる、みたいなことなんじゃないかと。だから最初ハリーと一緒に置いた手紙にめちゃくちゃ強力な自己暗示系の魔法をかけて、絶対手放すまいとする態度と血縁を依り代にした対ヴォルデモート用の超強力防御魔法を仕掛けたんじゃないかと思っています。ハリーの杖とヴォルデモートの杖には同じ不死鳥の個体から獲れた尾羽が使われていたそうなので、そういう特別なつながりに深い意味がありそう。

 

疲れた!いざ形にしようと思うと全然まとまらないですね。ただ散らかしただけになっちゃった。いやでもね、改めて、楽しめました。一応今後全部読み返して、読了事に感想文を書くのも面白いかもな、とは思っています。

もしよろしければ、今後もよろしくお願いいたします。