【ニコメド記事投稿祭】ニコメドに打ちのめされて救われた話

エラい大げさなタイトルつけちゃいましたけど、まぁそんなに大層な話ではなく。
ちょっと変わった、私の歌い手としての今までを振り返ってみようかな、と。
そして転機でそばにいてくれたメドレーの話ができればな、と思って書き始めました。

そもそも私がニコニコ動画のアカウント登録をしたのが2006年か2007年かそのくらいなんですよね。ですからかなり古参ってことになります。少なくとも、まだ初音ミクがいない時代を経験しているのは確実です。
で、しもさんの組曲『ニコニコ動画』が2007年の6月に投稿されているので、ニコメドというかメドレーというかも、ある程度リアルタイムに知っている、はず、うん。

その頃、私の歌い手活動はスタートしました。当時はダイナミックマイクPC直挿し、フリー録音ソフトで、音声編集ソフトはありませんでした。動画編集ソフトもなかったのでニコニコムービーメーカー使ってましたね、懐かしいな。…あれ?ソフトは今も大して変わってないな。
で、そんな頃に歌いたかったのが、先述の組曲『ニコニコ動画』だったわけですよ。なんせ当時めちゃくちゃ流行していたので。猫も杓子もみんな歌っていた印象です。

ところがですよ、ニコニコムービーメーカーって、10分以上の動画作れないんですよ。
組曲『ニコニコ動画』って、10分48秒あるんですよ。微妙に足らんのですよ。
当時の私にとって、歌ってみたいけど叶わないものの代表格でした、組曲『ニコニコ動画』
その頃、同じように歌ってみたの活動を通してつながった仲間たちは、なんかみんな再生数が伸びて有名になって人気になって、どんどん違う世界の人になっていくように感じていました。
やりたいことができない、誰かが立ち上げた合唱企画は毎回頓挫、この間まで同じように3桁再生がやっとだった人たちが数千再生当たり前、みたいになっていく。

いつの日か、私は投稿をやめました。偉そうなこと言えるほど努力したわけでもないくせに、「心が折れた」と感じ、前向きになれなくなってしまいました。今にして思えば、あの時やりたくてもできなかったことの象徴が、組曲『ニコニコ動画』でした。すぐそこにあるのに、みんなは手にしているのに、自分はつかめなかったもの。そんな感じ。

そこから気付けば10年ですよ。長過ぎるやろ。不思議なもんで10年何もしてなかったくせにそれでも変わらずそばにいてくれた人は何人かいて。ありがたい話ですよね、ほんとに。
色々ありました。高校生から浪人生を経て大学生になり、社会人になり。鬱の診断が出て投薬治療を受けたり、30日以上の連勤が当然の世界で「お、今月は休みが2日もある!」とか言いながら心身ともボロボロになって働いたり。そして、無職になったり。
無職になって最初の感想が「あ、俺人間やってるなぁ」でした。
そして同時に思い出しました。「あ、俺歌好きなんやったわ」って。
でもまだ歌うのはちょっと怖い、よくわかんないけど一歩踏み出す勇気が出ない…。
そんな風にウジウジしていた2020年の初夏、1つのブームが起こりました。

 

 

 

最近好きな曲を繋げてメドレーにしてみた - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)

 

 

 

あ、この曲投稿自体は2019年なのか。てことは半年くらい経ってからブームが来たのね。
残念ながらニコニコ動画全体を巻き込むようなブームにはなりませんでしたが、少なくとも私の周囲では大流行しました。あの人もあの人も歌ってるじゃん、って。
自分の主観から見た景色は、あの時の組曲『ニコニコ動画』と同じでした。みんなが歌ってる、楽しそう、俺も歌いたい…。
どんな機材を使えばいいのか、どんな録音ソフトを使えばいいのか、どんな風に録音しているのか、相談に乗ってくれた人たちがいました。
MIXしてあげると言ってくれた兄ちゃん、メドレーを作ってくれたSqOcさん、
そして何より、楽しそうに歌ってくれたみんながいました。

 

 

 

【丼】最近好きな曲を繋げてメドレーにしてみた【歌ってみた】 - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)

 

 

 

歌えたんだよ、みんなが少しずつ背中を押してくれたおかげで。
めっちゃくちゃ楽しかった、本当に楽しかった。キャプション打つとき手が震えてたけど。
投稿した後みんながたくさん感想をくれてTwitterで共有してくれたのも嬉しかったし、心が前向きでいられ続けた理由だったと思います。なんか本当に、楽しいと嬉しいと優しいにあふれていました、あのとき。

とりとめもないというか、あっちいったりこっちいったりしちゃいましたね。
10年以上前に楽しそうだと追いかけたけど届かなかった組曲『ニコニコ動画』
10年以上のブランクを経て心の底から楽しいと思わせてくれたすきつな。
メドレーに打ちのめされて活動から距離を置き、メドレーに心惹かれて戻ってきた、そんな歌い手のお話でした。

いいよね、メドレーって。よっしゃ、次のメドレー歌うかぁ。